市民ランナーから“コスパ最強のランニングウォッチ”と評判の高いCOROS(カロス)のPACEシリーズから、ファン待望の2025年最新作である「PACE 4(ペース4)」が登場。屋外・屋内問わず視認性抜群の高精細AMOLEDディスプレイを搭載したり、大幅なバッテリー強化を行ったりと、上位モデルであるPACE Proにも匹敵する高性能な機種へと大幅に進化。
今回の記事では、PACEシリーズの2025年新型であるPACE 4が旧型の3からどのように進化したのか、PACE 4と3の違いを紹介しています。また、PACEシリーズの上位機種であるPACE Proとはどんな違いがあるのか、その比較も紹介しています。最新機種のPACE 4か、より安く買える旧作の3か、より高機能なProか、PACEシリーズで迷っているという人は是非参考に。
目次
COROS PACE 4とは

COROS PACE 4(カロスペース4)とは、定価3万円台のリーズナブルな価格でありながらも、ウルトラマラソンでも使用可能な長時間バッテリーや高精度な位置測位を実現する2周波GPS、トップアスリートも認める高レベルで多彩なトレーニング機能を実装する、カロスのコスパ最強ランニングウォッチ“PACEシリーズ”の2025年最新モデルです。2023年9月発売の超人気モデルであるPACE 3の後継機種であり、2025年12月上旬に一般発売開始(神戸マラソン2025EXPOでは数量限定で先行販売)。
新型モデルであるPACE 4の最大の特徴は、Pro同様に明るくて色鮮やかなAMOLEDディスプレイを搭載し、天候や時間帯、場所問わず視認性が大幅に向上しているところです。また、走りながらでもメインデータ画面からスムーズにナビ画面や音楽操作画面へと切り替え出来るアクションボタンを新たに追加したり、バッテリー持ちをより強化したり、マイクを内蔵しアクティビティ中に音声メモを取ることが出来るなど、より機能性が高く、よりコスパに優れたランニングウォッチへと進化しています。
COROS PACE 4と3を比較し、PACE 4が進化したところ

左:PACE 4、右:PACE 3
- AMOLEDディスプレイ採用
- アクションボタンを新たに追加
- バッテリー持ちの強化
- 内蔵マイクを活用しての音声記録ツール
2023年の発売以来、圧倒的なコスパを誇るランニングウォッチとして市民ランナーから高い支持を得てきたPACE 3が、2025年新型となるPACE 4へとバージョンアップ。ライバルであるGarmin(ガーミン)のランニングウォッチの最新機種の価格が高騰し「ガーミン高い・・・」と悲鳴が上がる中、PACE 4は3,300円の値上がりに留まり、定価3万円台をキープしコスパの良さは健在。そうした中で、PACE 4は3からどのように進化したのか気になるところ。PACE 4と3の主な違いは、「ディスプレイ」、「バッテリー持ち」、「アクションボタン」、「音声記録ツール」の4点です。
進化①高精細AMOLEDディスプレイへバージョンアップ

COROS PACE 4の最大のアップデートポイントは、高精細AMOLEDディスプレイを搭載した点です。昔ながらの反射型MIPディスプレイを採用したPACE 3は晴天の屋外での視認性には優れているのですが、曇天時や雨天時、早朝、夕暮れ時、屋内など真上からの光量が十分ではない環境では視認性が劣ります。一方、自ら光を放ち明るく色鮮やかなAMOLEDディスプレイならどんな環境でも高い視認性を発揮し、運動でも普段使いでも重宝するのです。また、周囲の明るさを検知し、自動的に画面輝度を調整してくれる輝度自動調整機能もあり、画面が暗い、逆に眩しすぎるなんて心配もありません。さらに、普通の腕時計のように文字盤が常に表示される常時表示にも対応しています。
進化②バッテリー持ちが大幅に強化

PACE 3は長時間バッテリー搭載の高コスパランニングウォッチとして評判の高いモデルだったのですが、今回の新型であるPACE 4は3からさらにバッテリー持ちが良くなっています。PACE 3がスマートウォッチモードで最大15日間に対し、4は最大19日間。ランナーにとって重要となるGPSモードでもPACE 3が最大25時間に対し、4は最大41時間。最高精度の2周波GPSモードでもPACE 3が最大15時間に対し、4は最大31時間と驚異的。PACE 4はMIPよりも消費電力の大きいAMOLEDディスプレイを搭載し高い視認性を確保しながらも、これだけの驚くべきバッテリー持ちを実現させています。ただし、これらは画面常時表示をオフにしている場合です。AMOLED機種の場合は常時表示オンだとどうしてもバッテリー消費量が多くなるため、PACE 4のバッテリー持ちはスマートウォッチモードで最大6日間となります。
進化③便利なアクションボタンを新搭載

PACE 4は、これまでのPACEシリーズでお馴染みの本体の右側面のデジタルダイヤル、バックボタンに加え、左側面に全く新しいボタンとしてアクションボタンを追加しています。これはProにもない新しい操作ツールです。このアクションボタンを活用することで、走りながらでもワンタッチでメインのアクティビティ計測画面からナビ画面や音楽操作画面へとスムーズに切り替えが出来るようになります。アクションボタンはカスタマイズ可能で、よく使う機能を登録しショートカットキーとして活用出来ます。デジタルダイヤルとアクションボタン、それぞれ違う役割を果たす二つの物理的な操作ツールがあることで、走りながらの操作性がより向上しているのです。
進化④内蔵マイクにより運動中にボイスメモ保存が可能

今作のPACE 4の最後の注目ポイントは、内蔵マイク搭載で音声記録ツールを搭載している点です。PACE 4なら、トレーニング中にその時感じたことを音声メモとして保存し、後からアプリ上でその音声メモ又は自動的に文字起こしされた文章を確認することが出来ます。走りながらその時々に感じた感覚をしっかり残しておき、それを後で振り返れるのは便利です。もちろん、アプリ上では走行ルートの軌跡上のどこでその音声メモを記録したのかもしっかり確認出来ます。
PACE 4はスピーカー・マイク内蔵ですが、Garmin Forerunnerシリーズの2025年最新モデルとは違い、Bluetooth通話には対応していません。今回、新たに搭載された内蔵マイクはあくまでも音声メモ記録用のマイクであり、スマートウォッチとしての通話機能を実現するためのマイクではありません。この点は誤解しないよう注意が必要です。
COROS PACE 4とProを比較しての違い

今や、市民ランナーの間で高い人気を誇るランニングウォッチであるCOROS(カロス)のPACEシリーズ。今回、2025年最新機種であるPACE 4が登場しましたが、PACEシリーズには上位モデルとして2024年11月に発売されたPACE Proもあります。新型のPACE 4は定価36,300円に対し、上位機種のPACE Proは定価49,940円と、13,640円の価格差があります。では、一体、PACE 4とProにはどんな違いがあるのか気になるところ。PACE 4とProの大きな違いは、「ディスプレイサイズ」と「地図表示機能」の2点です。
違い①ディスプレイサイズ
PACE 4とProの大きな違いの一つ目は、ディスプレイサイズです。PACE 4が1.2インチに対し、PACE Proが1.3インチなので、PACE Proの方がより画面の視認性に優れています。また、ウォッチケース自体もPACE 4が43mmの比較的コンパクトなサイズ感に対し、PACE Proが46mmと比較的存在感のあるサイズ感となっています。装着時の快適性を重視するならPACE 4が、ファッションウォッチとしての存在感も重視したいならPACE Proがベストです。
違い②地図表示機能
PACE 4とProの大きな違いの二つ目は、地図表示機能の有無です。PACE 4とProともにナビゲーションやルート作成、GPXファイル取り込みに対応していますが、その際にPACE 4はルート表示のみ(真っ暗な背景にルートのみ表示される)、PACE Proは地形図上にルートが表示されるという決定的な違いがあります。PACE Proなら等高線図表示にも対応しているため、トレイルランニングをはじめ山系アクティビティで非常に頼りになります。
COROS PACE 4、3、Proのスペック比較表
| 機種 | PACE 3 | PACE 4 | PACE Pro |
|---|---|---|---|
| 画像 | ![]() |
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| 販売ページ | amazon | amazon | amazon |
| 発売日 | 2023年9月27日 | 2025年12月上旬 | 2024年11月5日 |
| 価格 | 33,000円 | 36,300円 | 49,940円 |
| サイズ | 41.9x41.9x11.7mm | 43.4x43.4x11.8mm | 46x46x12.25mm |
| 重量 | 39g (ナイロンバンド30g) |
40g (ナイロンバンド32g) |
49g (ナイロンバンド37g) |
| レンズ | ミネラルガラス | ミネラルガラス | ミネラルガラス |
| ベゼル | 繊維強化ポリマー | 繊維強化ポリマー | 繊維強化ポリマー |
| ケース | 繊維強化ポリマー | 繊維強化ポリマー | 繊維強化ポリマー |
| ベルト | シリコン | シリコン | シリコン |
| ディスプレイサイズ | 1.2インチ | 1.2インチ | 1.3インチ |
| ディスプレイタイプ | LCD | AMOLED | AMOLED |
| 解像度 | 240x240 | 390x390 | 416x416 |
| タッチ操作 | ○ | ○ | ○ |
| カラー表示 | 64色 | フルカラー | フルカラー |
| 防水 | 5ATM | 5ATM | 5ATM |
| 使用温度 | -20〜50℃ | -20〜50℃ | -20〜50℃ |
| バッテリー (日常使用&睡眠) |
15日間 | 19日間 (常時点灯6日間) |
20日間 (常時点灯6日間) |
| バッテリー (GPS/全システムオン) |
25時間 | 41時間 | 38時間 |
| バッテリー (GPS/二周波オン) |
15時間 | 31時間 | 31時間 |
| USB TYPE-C充電対応 | - | ○ | ○ |
| デジタルダイヤル | ○ | ○ | ○ |
| バックボタン | ○ | ○ | ○ |
| アクションボタン | - | ○ | - |
| 内蔵メモリ | 4GB | 4GB | 32GB |
| 通知 | ○ | ○ | ○ |
| 音楽保存再生 | ○ | ○ | ○ |
| 歩数 | ○ | ○ | ○ |
| 消費カロリー | ○ | ○ | ○ |
| 心拍数 | ○ | ○ | ○ |
| ストレス | ○ | ○ | ○ |
| 睡眠 | ○ | ○ | ○ |
| HRV | ○ | ○ | ○ |
| 血中酸素 | ○ | ○ | ○ |
| 心電図 | - | - | △ (未認可) |
| ヘルススナップショット | ○ | ○ | ○ |
| GPS | ○ (GPS/GLONASS/Galileo/Beidou/QZSS) |
○ (GPS/GLONASS/Galileo/Beidou/QZSS) |
○ (GPS/GLONASS/Galileo/Beidou/QZSS) |
| 二周波 | ○ | ○ | ○ |
| コンパス | ○ | ○ | ○ |
| 気圧高度計 | ○ | ○ | ○ |
| ナビゲーション | ○ (ルート表示のみ) |
○ (ルート表示のみ) |
○ |
| 地形図表示 | - | - | ○ |
| 等高線図表示 | - | - | ○ |
| トレーニング機能 | 出力ペース/EvoLab/運動アラート/インターバルトレーニングの基礎・応用/計画したワークアウト/トレーニングプラン/ランニングレベル/安静時心拍数/水中での心拍測定/アクションカメラコントロール/バーチャルペーサー/バーチャルラン/ランニングフォームテスト/標高モード/タッチスクロール/スマホ表示 | 出力ペース/EvoLab/運動アラート/インターバルトレーニングの基礎・応用/計画したワークアウト/トレーニングプラン/ランニングレベル/安静時心拍数/水中での心拍測定/アクションカメラコントロール/バーチャルペーサー/バーチャルラン/ランニングフォームテスト/標高モード/タッチスクロール/スマホ表示 | 出力ペース/EvoLab/運動アラート/インターバルトレーニングの基礎・応用/計画したワークアウト/トレーニングプラン/ランニングレベル/安静時心拍数/水中での心拍測定/アクションカメラコントロール/バーチャルペーサー/バーチャルラン/ランニングフォームテスト/標高モード/タッチスクロール/スマホ表示 |
| ラン | ラン/トレッドミル/トラックラン/トレイルラン | ラン/トレッドミル/トラックラン/トレイルラン | ラン/トレッドミル/トラックラン/トレイルラン |
| バイク | バイク/屋内バイク/グラベル/MTB | バイク/屋内バイク/グラベル/MTB | バイク/屋内バイク/グラベル/MTB |
| ウォータースポーツ | オープンウォーター/スイミング/フラットウォーター/ボート | オープンウォーター/スイミング/フラットウォーター/ボート | オープンウォーター/スイミング/フラットウォーター/ボート |
| ウィンタースポーツ | スキー/スノーボード/XCスキー | スキー/スノーボード/XCスキー | スキー/スノーボード/XCスキー |
| 有酸素運動 | 屋外有酸素/屋内有酸素/ハイキング/ローイングマシン/ウォーキング/縄跳び | 屋外有酸素/屋内有酸素/ハイキング/ローイングマシン/ウォーキング/縄跳び | 屋外有酸素/屋内有酸素/ハイキング/ローイングマシン/ウォーキング/縄跳び |
| その他 | トライアスロン/マルチスポーツ/筋トレ/ピックルボール/バデル/トレーニングセット/トレーニングプラン | トライアスロン/マルチスポーツ/筋トレ/ピックルボール/バデル/トレーニングセット/トレーニングプラン | トライアスロン/マルチスポーツ/筋トレ/ピックルボール/バデル/トレーニングセット/トレーニングプラン |
COROS PACE 4、3、Pro、今選ぶならどれがおすすめ??
今選ぶなら、PACE 4がおすすめ!!

今、COROS(カロス)のランニングウォッチを選ぶなら、PACEシリーズの2025年最新機種である「PACE 4(ペース4)」がおすすめです。初めてランニングウォッチを購入するという人にも、旧PACEシリーズから買い替えを検討している人にも、年々高くなっているGarminからの乗り換えを考えている人にも、新型として登場したPACE 4が一押しです。
PACE 4の最大の魅力は、トレーニングや普段使いでも使いやすい明るくて色鮮やかなAMOLEDディスプレイを搭載し、よりコスパの高さが光るランニングウォッチへと進化した点です。定価3万円台を維持しながら、高精細AMOLEDディスプレイを搭載し、GPS計測時で最大41時間の驚異的なバッテリー持ちを実現した神コスパな機種となっています。驚くほどに軽くて薄いボディに、高精度なGPS計測を叶える2周波GPSアンテナや、トップアスリートも愛用する豊富なトレーニング機能、日々の体調管理に役立つ多彩な健康管理機能も搭載し、“コスパ最強ランニングウォッチ”と呼ぶに相応しい機種となっています。
また、新搭載されたショートカットキー的な役割のアクションボタンや、運動中も音声でメモを取れる音声記録ツールも便利です。2025〜2026年においては間違いなくコスパ最強機種として強くおすすめ出来ます。

少しでも安く買いたいなら、PACE 3がおすすめ!!

出来るだけ安いランニングウォッチが欲しいという人は、新型のPACE 4ではなく、旧型のPACE 3を選んでみるのもおすすめです。
PACE 3の最大の魅力は、最新のPACE 4と比較し定価で3,300円もお得に買える圧倒的な価格の安さです。高精細AMOLEDディスプレイを搭載したPACE 4と比較するとディスプレイの明るさや色鮮やかさでは劣るものの、MIPディスプレイ搭載のPACE 3も晴れた日の強い日差しの下では高い視認性を発揮してくれます。また、バッテリー持ちもPACE 4には劣るものの、スマートウォッチモードで最大15日間、GPSモードで最大25時間と、十分過ぎるバッテリー持ちを誇ります。さらに、肝心のランナー向けのトレーニング機能に関してはPACE 4との違いはほぼなく、PACE 3でもCOROSが誇る高性能なトレーニングツールを活用しパフォーマンスアップへと大いに役立てることが出来ます。
必要最低限の機能で十分と考えるなら、今、PACE 3を選ぶのもアリです。もし、PACE 3を狙うなら在庫切れで販売終了となってしまう前の早めの購入がおすすめです。

より高機能なモデルを求めるなら、PACE Proがおすすめ!!

ファッションウォッチとしても映える大きめサイズが欲しい、ロードだけではなくトレイルを走るトレランにも挑戦したいという人は、PACEシリーズの上位モデルであるPace Proを選んでみるのがおすすめです。
PACE Proの最大の魅力は、PACE 4や3にはない、地図表示付きのナビゲーション機能を活用出来るランニングウォッチである点です。市街地での地形図だけではなく、山アクティビティで重宝する等高線図にも対応しているため、トレイルランニングでも便利に活用出来ます。また、PACE 4よりも大きい1.3インチAMOLEDディスプレイを搭載しているため、走りながらでも視認性が非常に高く、ナビゲーション機能活用時の使い勝手も抜群です。
また、PACE ProはPACE 4よりもボディサイズが大きく、バンドも質感高いバンドを採用するなど、ファッションウォッチとしても使い勝手の良いものになっています。PACEシリーズでは価格は高めですが、他社の同スペックのランニングウォッチと比較するとかなり安いので、PACE Proもかなりお買い得です。

コスパ最強ランニングウォッチであるCOROS PACEシリーズの新型PACE 4を体験してみよう
トップアスリートも愛用するCOROS(カロス)のPACEシリーズに待望の新型であるPACE 4が2025年12月に登場。PACEシリーズの代名詞であるコスパの良さはそのままに、ディスプレイが古いMIPから近年の主流であるAMOLEDへとバージョンアップし見栄えや視認性、使い勝手が向上。さらに、バッテリー持ちがさらに強化され、新たにアクションボタンや音声記録ツールも搭載し、定価3万円台でありながらもより機能性の高いランニングウォッチへと進化しています。初めてのランニングウォッチとして、または、古い機種からの買い替えにPACE 4を選択し、PACE 4のハイレベルで多彩な機能を体験してみましょう。

