サウナ中の時間管理や体調チェックをしたいなら、高温環境にも耐えられるスマートウォッチを活用してみるのがおすすめです。手元でリアルタイムに心拍数を確認できるので、サウナ室を出るタイミングや水風呂の上がりどきが掴みやすく、のぼせ防止や“ととのい”の質アップにもつながります。
今回の記事では、多くのサウナーに愛用されている、耐熱性が高いおすすめスマートウォッチを厳選して紹介しています。実際にサウナでの使用実績があるモデルの中から、耐熱性・耐衝撃性・耐水性に優れた機種だけをピックアップしています。さらに、サウナで使うスマートウォッチの選び方や注意点も紹介しています。サウナ用スマートウォッチを探している人は是非参考に。
目次
サウナ用スマートウォッチの選び方
サウナ室内は高温多湿で過酷な環境の上、サウナから水風呂への急激な変化もあります。そのため、スマートウォッチを適当に選んでしまうと、すぐに故障してしまうリスクも。そうならないためには、サウナ用に適したスマートウォッチを選ぶことが重要です。選ぶ際のポイントは、「耐熱性能」、「耐衝撃性」、「防水性性能」に加え、サウナ中の操作性を考慮し「物理ボタンの有無」の4点が大切です。
選び方①耐熱性能
サウナ用スマートウォッチを選ぶ上で、一番重要となるのが、「耐熱性能(どれぐらいの高温まで耐えられるのか)」です。サウナ室内の温度は、通常80〜100℃の高温環境です。一般的なスマートウォッチの動作温度(動作保証範囲)はせいぜい40〜45℃程度なので、サウナに持ち込めば壊れる可能性大です。
そのため、サウナでスマートウォッチを使うなら、60℃以上の動作温度に対応した耐熱性能の高いモデルを選ぶことが大切です。もちろん、理想はサウナ環境に近い80〜100℃も動作保証内であるモデルが理想ですが、そのような製品は存在しないため、耐熱性能60〜70℃の機種が現実的な選択肢となります。
選び方②耐衝撃性
次に、「耐衝撃性(どれだけ強い衝撃や環境変化に耐えられるか)」が重要です。サウナから水風呂への移動では、80〜100℃の高温から10℃前後の冷水へ、一気に温度が下がる急激な温度変化が時計を襲います。一般的なスマートウォッチだと、この極端な温度変化により大きなダメージを受け、故障につながる可能性があります。
サウナでスマートウォッチを安心して使うためには、米国国防総省が制定した軍用製品調達基準であるMIL規格に準拠しているかどうかがポイントとなります。温度変化や落下、衝撃、振動など過酷な環境への高い耐性を示すミリタリーグレードの頑丈な機種なら、サウナ用として頼もしいです。
選び方③防水性能
次に、「防水性能(製品内部への水の侵入を防ぐ保護力)」が重要です。サウナ室内では大量の汗をかきますし、サウナ後には冷水シャワーを浴びたり、水風呂に使ったりするのが一般的です。防水性能が弱いと、本体内部へ水が侵入し故障の原因となります。
サウナへスマートウォッチを持ち込むなら、一般的な5ATM(5気圧防水)よりも上の10ATM(10気圧防水)の防水等級を備えた機種を選んでおくのがおすすめです。10ATMなら、冷水シャワーを直接当てたり、水風呂に深く浸かったりしても安心です。
選び方④物理ボタン
最後に、「物理ボタン」の有無も大切です。サウナ室内は蒸気が充満しており、手も汗で濡れがちです。さらに、水風呂や冷水シャワーでは画面が濡れてしまいます。そうした環境では、タッチパネル式の操作は反応が鈍くなったり、誤作動を起こしやすくなったりします。
操作方法が画面タッチだけの機種だとサウナでの使用にストレスが溜まりやすいため、ボディ側面に物理ボタンを備えた機種を選んでおくのがおすすめです。物理ボタンがあれば、サウナ室内でも、水風呂でも、ストレスなしにスマートウォッチを操作出来るので快適です。
サウナでスマートウォッチを使う際の注意点
サウナでスマートウォッチを使う際に注意しておくべき事項があります。それが、「メーカーはサウナでの使用は非推奨であること」、「精密機器であるため壊れやすいこと」、「サウナ用としておすすめされていても実際には使えない機種も多いこと」の3点です。
注意点①スマートウォッチメーカーはサウナでの使用を推奨していないため、使用は自己責任
まず、一番注意しておきたいのが、各スマートウォッチメーカーは、サウナでのスマートウォッチの使用を推奨していないことです。むしろ、サウナでの使用は故障の原因となったり、最悪の場合には怪我をする可能性もあるため、サウナでの着用は控えるように注意喚起しています。万が一、サウナで使って故障してしまってもメーカー保証や販売店保証の対象外ですし、怪我をしてしまっても完全な自己責任となります。
注意点②サウナで使って「電源が落ちた」、「壊れた」という声が多い
また、実際にサウナにスマートウォッチを持ち込んだ際に強制的にシャットダウンした、壊れた、というユーザーの声も多いです。そのため、サウナで着用するなら、バッテリー劣化や機能性低下、完全に壊れてしまうといったこともある程度覚悟しておく必要があります。
注意点③サウナ用としておすすめされているのに、実際には使えない機種も意外と多い
そして、YouTubeやInstagram、Twitter、ネットなどで、サウナ用スマートウォッチとしておすすめされている機種でも、実際にはサウナでは使えなかったという機種が多い点にも注意が必要です。特に、下記はサウナ用としておすすめされることが多い機種ですが、実際にはサウナで使用すると機種本体の温度が高くなり電源が落ちてしまう(いわゆる熱停止)事例が多数ですので、サウナ用としてはおすすめ出来ません。
- Xiaomi Smart Band 10
- Xiaomi Smart Band 9
- HUAWEI Band 10
- HUAWEI Band 9
- HUAWEI WATCH FIT 3
- Fitbit Charge 6
サウナーに人気のスマートウォッチメーカー
- Amazfit(アマズフィット)
- Garmin(ガーミン)
- CASIO(カシオ)
今、サウナーに人気が高いスマートウォッチメーカーは、コスパの高さで評判のスマートウォッチ専業ブランドである「Amazfit(アマズフィット)」、米国大手GPSウォッチメーカーである「Garmin(ガーミン)」、日本が世界に誇るG-SHOCKでお馴染みの「CASIO(カシオ)」の3社です。
以前は中華メーカーのXiaomi(シャオミ)もコスパ最強のスマートウォッチメーカーとしてサウナーに人気が高かったのですが、最近の機種はサウナではすぐに電源が落ちてしまう(熱停止による強制シャットダウン)ため、サウナーの間ではXioami離れが進んでいます。
サウナー愛用スマートウォッチのおすすめ
紹介製品は、メーカーが公式にサウナでの使用を推奨している訳ではありません。基本的にサウナでの使用は想定していないため、故障しても保証対象外です。サウナでの使用は自己責任でお願い致します。
Amazfit T-Rex 3
- サウナーから絶大な人気を誇るコスパ最強スマートウォッチ
- 最強レベルの約70℃の耐熱性(高温環境に強い)
- MIL規格準拠で湿度や衝撃にも強いタフネス仕様
- 視認性抜群の1.5インチAMOLEDディスプレイ
- 最大28日間連続使用出来るロングバッテリー
今、サウナーの間でサウナウォッチとして人気が高いのが、Amazfit(アマズフィット)のアウトドアスマートウォッチである「Amazfit T-Rex 3」です。
Amazfit T-Rex 3の最大の魅力は、最大70℃までの極端な高温にも耐えられる耐熱性能が高いタフネススマートウォッチである点です。米国国防省制定のMIL規格の低圧・極端な高温・極端な低温・熱による衝撃・湿度・振動・衝撃・液体汚染・着氷性/凍結性降雨の9つの項目をクリアし、10気圧防水グレードにも対応し、最高に頑丈なボディとなっています。実際、サウナーの間では100℃を超える高温サウナでも問題なく使えているという口コミが多く、サウナ用として非常に頼もしい機種です。また、1.5インチAMOLEDディスプレイは視認性抜群で、ボディ側面には合計4つの物理ボタンがあり快適に活用出来ます。
ヘルスケア機能は心拍数や血中酸素レベル、ストレス、睡眠など定番機能を網羅し、さらに、170種類以上のワークアウトモード、デュアルバンドGPS、オフラインマップ表示などスポーツ・アウトドア向け機能も充実しています。定価4万円以下とは思えないぐらい高スペックで、見た目も無骨でカッコいいデザインとなっているため、かなりの高コスパです。
Garmin Instinct 3 Dual Power
- サウナウォッチとして長年愛用されているInstinctシリーズの最新作
- 耐熱、耐衝撃、耐水性に優れたミリタリー規格の頑丈ボディ
- ソーラーバッテリー搭載でバッテリー持ち無制限
- アウトドアに便利なナビゲート機能やLEDフラッシュライト
- 心拍・血中酸素・ストレス・Body Batteryなど多彩なヘルスケア機能
長年サウナーに愛用されている実績は、Garmin(ガーミン)のInstinctシリーズが圧倒的です。特に、今は、最新作であり、ソーラー充電対応モデルである、「Garmin Instinct 3 Dual Power」が人気です。
Garmin Instinct 3 Dual Powerの最大の魅力は、タフで高機能なスマートウォッチである点です。MIL-STD-810準拠の高い耐熱性と耐衝撃性、耐水性を誇り、高温環境や温度変化の激しい場面、水に晒される場面でも壊れにくいタフネス仕様ということで、多くのサウナーが愛用しています。また、最大40日間の驚異的なバッテリー持ちを誇り、ソーラー充電にも対応しているため、ソーラー充電発電分も含めるとほぼ無制限で連続使用出来る最強バッテリーを備える点も大きな魅力です。また、アウトドアウォッチということで、多彩なナビゲーション機能や周囲を照らすLEDフラッシュライトも搭載しています。
さらに、ヘルスケア機能では、定番の健康指標に加え、体のエネルギー残量を可視化出来るBody Batteryや、睡眠の質を数値化してくれる睡眠スコアなど多彩な機能を搭載しています。おまけに、Suica決済にも対応するなど、とにかく高機能です。
CASIO G-SQUAD DW-H5600MB
- サウナーも愛するG-SHOCKから生まれたスマートウォッチ
- ビジネスシーンでも使いやすいシンプルなデザイン
- G-SHOCK譲りの衝撃や熱に強いタフネスボディ
- 最強レベルの20気圧防水(水に強い)
- ソーラー充電対応で最大30日間+α使える
Amazfit T-Rex 3やGarmin Instinct 3 Dual Power同様に、CASIO(カシオ)のG-SHOCKのスマートウォッチ版である「G-SQUAD DW-5600MB」もサウナーに人気の高い機種。
G-SQUAD DW-5600MBの最大の魅力は、コンパクトなデザインで、ビジネスシーンを含めどんな場面でも使い回ししやすいところです。特に、大型ディスプレイ搭載スマートウォッチに抵抗があるというサウナーに人気です。また、G-SHOCK譲りの頑丈さも大きな魅力です。耐衝撃性が高く、防水等級も10ATMを超える最強レベルの20ATM(20気圧防水)です。さらに、ソーラー充電に対応し、最大30日間+αの驚異的なバッテリー持ちとなっています。
機能性は他のスマートウォッチと比べるとやや劣るものの、活動量計や心拍数、血中酸素レベル、睡眠計など最低限の機能は搭載しています。
サウナー愛用スマートウォッチのおすすめ全機種のスペック比較表
機種 | Amazfit T-Rex3 |
Garmin Instinct3 DualPower |
CASIO G-SQUAD DW-H5600MB |
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画像 | ![]() |
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販売ページ | Amazon | Amazon | Amazon |
発売日 | 2024/10/10 | 2025/1/23 | 2023/5/19 |
価格 | 39,900円 | 79,800円 | 46,200円 |
サイズ | 48.5x48.5x15.85mm | 50x50x14.5mm | 51.1x44.5x16.6mm |
重量 | 49g | 58g | 65g |
ベゼル | ステンレス | FRP/アルミ | ステンレス |
バンド | シリコン | シリコン | シリコン |
ディスプレイ | AMOLED | MIP | MIP |
画面解像度 | 480x480 | 176x176 | ? |
防水 | 10 ATM | 10 ATM | 20 ATM |
MIL規格 | MIL-STD810G | MIL-STD810G | ? |
動作温度 | -30〜70℃ | -20〜60℃ | ? |
バッテリー | 27日間 | 40日間+無制限 | 30日間+α |
対応OS | iOS/Android | iOS/Android | iOS/Android |
通知 | ○ | ○ | ○ |
通話 | - | - | - |
GPS | ○ | ○ | - |
心拍計 | ○ | ○ | ○ |
血中酸素 | ○ | ○ | ○ |
心電図 | - | - | - |
睡眠計 | ○ | ○ | ○ |
音楽再生 | ○ | - | - |
電子マネー | - | ○ | - |
最後に:サウナでスマートウォッチを選ぶなら、愛用者の多いモデルを選ぼう
サウナでスマートウォッチを使うなら、サウナーの間で人気の高いサウナ実績豊富な機種から選ぶのが無難です。サウナは、高温多湿で、急激な温度変化にも晒される、非常に過酷な環境です。一般的なスマートウォッチだとすぐに壊れてしまう、または、高温に耐えきれずにすぐに電源が落ちてしまい使えないなんてことになりがちです。サウナへ持ち込むなら、AmazfitやGarmin、CASIOの人気機種を選んでみましょう。